海外ドラマではないのであしからず
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「手ぇつなぎてーんだけど」
「はい?」
しれっと言い放たれた言葉が、周囲の喧騒から浮かび上がり、彼女の頭の中でも捕えられずにやはり浮いたままでいた。
「手ぇ、つなぎてーの。」
「・・・聞こえてるわ」
クリスは思わず怪訝な表情をしてしまった。
「じゃあ聞き返すなよ」
負けじと呆れたようなうんざりしたような顔をされる。
なぜだろう。悔しい。
「え、・・・私に言っているの?」
「お前・・オレのことバカにしてんのか?」
「・・・いいえ。どちらかというと私の方がバカにされている気がするわ」
「なんでだよ」
「だって・・・・・・・・・。私と、手を繋ぎたいの?」
勝手に喉が震えた。初めて知る、理性とは縁遠い感情の波のようなものが、いくつもの質問を飲み込ませた。
彼は苛々とした様子でそっぽを向いてしまった。
「イヤならいーけどよ」
何も言えなかったのは、何も言葉が浮かばなかったからだ。
しかし色んなことを、考えてはいたのだ。それが余計に彼女を無口にした。
顔が熱くて、火照っているのがわかる。
しかしなぜそんな現象が我が身に起こっているのかがわからない。
ひどく不安になって、黙れば黙るほど、何か言わなくてはと思った。
いつからかじっと俯いてしまっていたが、彼がこちらを一瞥した気配は感じた。
「・・・悪かった。困らせるつもりじゃ・・・・・・」
謝られたようだ。
否、彼は悪くない、と思う。
否定しなくては。そう思った時にはタイミングを随分とはずしてしまった気がして、やはり身動きが取れなくなってしまった。
時間と喧騒だけはいつも通り過ぎていった。
二人とも黙ったまま、置き去りにされた。
どれくらい経ったか、ずっと見ていた自分の足元に、何かがぬっと現れた。
伸ばされた手が、二人を時間へと戻す合図だった。
「・・・・・・・・・って感じでよお。おい、どう思うシルバー?」
「どう、って・・・」
「超ストレートだろ」
「・・・」
「手ぇ繋ぎたいって言ったんだぜ?」
「よく言ったな」
「だろ?オレ頑張ったよな・・・」
「いや、よくもまあ言えるなという意味で」
「うるっせえよ。でも直球に弱いっつーあいつのハートにかなりまっすぐいったと思うんだよなあ」
「まあ望み通り手を繋いで歩けたんだからな」
「だろだろ?・・・でもよぉ、なんつーか、二人とも黙っちまって・・・気まずい雰囲気っつーの?どうなのよあれ」
「・・・・・・」
「おいおい、そこで黙んなよ・・・」
「ゴールド」
「あ~~~ん?」
「クリスのことが好きなんだろう?」
「・・・・・・あ~~~ん?」
「そういうことだ」
「あぁ?んだよ?」
「直球を出し惜しみしてるようじゃ、あいつのハートまで届かないさ」
ハートゴールド。笑
なんかよーわからんけど思い出して書き足してみた文章です。
確かゲームの金銀のリメイクが決まって、
正式タイトルを知った時に興奮してちょっと書いてたやつです。
なんか鈍いクリスとなんかどこ頑張ってるの、なゴールド。
まだ告白してないのに無駄にストレートなお願い。笑
最後にどや顔のシルバー。笑笑
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