海外ドラマではないのであしからず
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「プレゼントは?」
「は?」
「あぁん?何しに来たんだよ?」
「・・・」
「冗談だよ。お前にゃ、はなから期待してねえからな」
さっさと入れ、と自宅に招き入れた。
「先輩たち、まだ来てねえぜ。・・・ん?んだよ、さっさと入れって」
玄関に突っ立ったままだったシルバーは徐にジーンズのポケットから何か取り出した。そこら辺で売っている菓子に見えた。シルバーは無造作に外側のナイロンフィルムを剥がし出す。が、最初の一手をミスしたシルバーはフィルムを剥がすのに手間取っていた。
「不器用か!って、いや、いきなり人んちの玄関で菓子食い始めんなよ。せめてうちに入っ」
箱を凹ませてようやくフィルムを剥がし終えると、菓子箱が二つに分離した。そして、そのうちの一つをゴールドの鼻先に突き出した。
「あんだよ・・・」
シルバーの手からそれをもぎ取る。菓子のおまけで付いていた、ブロムヘキサー∑のミニフィギュアだった。
「誕生日祝い」
心持ち、満足そうな顔をして、シルバーは勝手知ったる様子でゴールドの部屋へ上がっていった。
取り残されたゴールドは小さな箱から中のフィギュアを取り出した。何が入っているかはランダムだが、どうもパッケージで黒塗りにされているシークレットフィギュアを当てたらしい。無意味に全身が金ピカのフィギュアを見つめる。
「へっ・・・悪くねぇ」
にやりとし、ゴールドも部屋へ上がっていった。
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